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先日、私の新しい相棒、オートバイが我が家にやってきた。けがの恐れがあるため、現役時代は二輪に乗るのはタブーだったが、引退した今、通勤に必要ということもあり、中学生のころからあこがれていた二輪生活をスタートさせた。
バイクに乗っている時は忙しい。スタートし交差点を曲がって停まる、ただこれだけでも、慣れないとバタバタする。右手でアクセルを調整しながら左手でクラッチを操作、左足でギアチェンジ、ウインカーを出しながら、安全を確認し交差点を曲がって停まる、複数の動作をほぼ同じタイミングで行う、いわゆる“ながら”の連続である。初めはうまくいかない。ギアを変えている間にウインカーを出すタイミングが遅れるなど、一つの動作にとらわれ、慌ててしまうのだ。
そんなわけで教習所に通っていた時、私はよくイメージトレーニングをした。教習より少し早く外に出て、教習所内のルートを確かめながら走りをイメージし、実際に走った時とのギャップを修正していくのだ。そうすることで、実技中はあまり慌てずに済んだ。
この作業はサッカーでもよくやった。さまざまな場面を想定して練習することで、試合で慌てずに済むことが多かった。次の動きを予測することでプレーの精度は上がる。ワールドカップを制したスペインは、個人としてもチームとしても次のプレーの予測が速かった。そしてそれが驚くほど正確だったからこそ、全試合で主導権を握ることができた。
物事を進めるには一つ一つの動作、基礎が大切なのは言うまでもない。だが、それらが調和すると、より大きな感動が生まれることもある。多くの情報を取り入れ、整理し、次の行動をイメージして動く、いい意味での“ながら”を私は勧めたい。
バイクにまたがり、発進させる。気持ちよく、そして格好良く走らせたいものだ。
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