紅葉の季節となり、樹木が燃えんばかりに見事に彩り始めた。色付いた葉は何物にも勝る芸術であり、落ちてもなお、地を紅や黄色に彩る様は名画さながらである。そんな道を歩くときに奏でる音が、私には何とも心地良く、浮かんでくる懐かしい記憶がある。
暇さえあればボールを持って外へ飛び出していた少年時代。手は使わないというルールのもと、身の回りのいろいろな物で様々な想定をして遊んでいた。電柱を敵にして壁とワンツーしたり、標識をゴールにシュートをしたり。
そして落ち葉もまたしかりであった。家の近くにはケヤキ並木、イチョウ並木、桜並木などがあり、道に落ちる無数の葉を可能な限り、ボールが当たらないようにドリブルをした。ボールが葉に触れたら敵に奪われたとみなしてアウト。そんなシンプルなゲームであったが、周りの奇異な視線も気にならないほどに集中し、夢中になり、そして楽しんだ。
自分の置かれた環境を最大限に生かし、楽しむ。子供の想像力、そして創造力は素晴らしい。大人にはとうてい思いもつかないことを考えていたりする。しかし大人は良かれと思うばかりに、つい口を出し、手をさしのべてしまう。私にもそんな覚えがあり反省した。与えすぎることは、時に子供の創造力を奪うことになりかねないからである。
たとえ躓きながらも自分なりに一生懸命に考えて行動し、生まれる創造力、それこそがきっと素晴らしい未来を創るのだ!サッカーにおいてもそれは同じこと。創造性あふれクリエイティブなプレーがピッチを彩ることで、スタンドの人々により大きな感動を呼び起こすことが出来るのだと思う。
彩りのあるサッカー人生。私が求め続けるそんな未来は、少年の日の一途さと豊かな想像力、さらに今日の小さな一歩を踏み出す勇気、そういう積み重ねの先にあるのだろう。季節を一面に彩る紅葉を踏みしめながら、そんなことを思った。
「落ち葉踏みて 心を彩る 遠き日々」 |