「ゴツッ!」。鈍い音と共に、左側頭部に衝撃を感じ、私は芝生の上に倒れこんだ。
先日行われたJリーグの川崎フロンターレ戦のことである。
手を当ててみると出血していた。幸い、プレーは続行出来て、試合には勝利する事が出来たのだが、
試合後にはロッカールームで3針縫うこととなった。縫った場所が髪の生え際だったこともあり、
年々秘かに後退しつつある額の理由付けにちょうどいいかも、などと思い鏡を見てみた。
するとなんてことはない、患部の上はもっと深く後退しているではないか。
思わず、まじまじと鏡を見る私。「い、いつの間にこんな‥? ヘディングのしすぎだろうか?」
思えば幼少の頃より、幾度も頭を振り、額でボールを叩いてきたものだ。
手が使えないサッカーというスポーツにおいて、ヘディングはとても重要な役割を担う。
ゴールキックやクリアボールなど、試合の様々な場面で制空権の奪い合いが生じ、
それにより試合の流れが大きく変わることも多々あるし、セットプレー、フリーキックやコーナーキックでは、
試合を決定付けるようなゴールが生まれることもある。
だからこそ、足でボールを扱うと同様に、ヘディングの練習も不可欠である。
ボールをきちんと額で捉えることはもちろん、ボールの落下地点の見極め、ジャンプの踏み切りのタイミング、
相手への身体の寄せ方、首の振り方や身体や腕の使い方など、ヘディングにも様々なテクニックがあり、
たとえ、自分よりも大きな選手が相手だろうと、競り合いで勝つことは決して不思議なことではないのだ。
つくづく思う。サッカーはいろいろな意味で、頭を使うスポーツである。そして、私の額と同様に、奥が深い。
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