旅先から帰って久しぶりに車に乗る時に、エンジンが一発でかからない。
そんな経験をしたことはないだろうか?
最近の車ではそうはないかもしれないが、私は以前、中古のアメリカ車に乗っており、そのような事が多々あった。
「人間も車と同じ。いつもエンジンを回してないと駄目だ。回転数を上げておかないと走れなくなる」。
こんな話を聞いたのは27歳の時だ。
現日本代表コーチで、当時は清水の監督だった大木武さんの言葉である。
まだベテランという歳ほどではなく、衰えをはっきりと感じたことのなかった私としては、
いまいち言っている意味が分からなかった。というより理解しようとしなかった。
だが、この言葉はとことん、「真実」である。
厳しいトレーニングをすれば休養が必要である。身体を休めるのも仕事のうちで、
休みは素直にうれしい。しかし、うれしい反面、近ごろは不安に思うこともある。
「休みすぎると休み明けが苦しいからなぁ」とそんな事を考えてしまう今日このごろ。
エンジンのかかりが遅い、そんな言葉がそのまま当てはまるくらい、
なかなか身体が動き出さなかったりする。まさに旅行から帰った時の愛車状態である。
30歳を越えたころからは、スタミナ、瞬発力の低下を感じ、筋力トレーニングを見直した。
ひざ、足首などの関節も、より手入れが必要となり、各種反応も遅くなってきたのを実感。
車でいえば、エンジンオイルが汚れ、ブレーキパットなど消耗品がやられ、
サスペンションがいかれて、電気系統が故障といったところだろうか。
車はパーツを交換することは出来るが、人はそういうわけにもいかない…。
しかし人間には車と違い、頭脳があり、そして心がある。気持ち次第で、いくらでも自分を変え、
成長させることができる。可能性は無限にある、そう私は信じている。
いよいよJ1リーグが始まる。どんな状況にも対応出来るよう、常にチームの力になれるよう、
心も身体もばっちり準備しておこう。目一杯、回転数を上げて。
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