2008シーズンに向け、京都サンガのチームトレーニングが始まった。
つかの間のオフではあったが、シーズンを戦い抜くための、身体の下地作りがオフのテーマであり、
ほとんどを妻の実家のある長崎で過ごした。
長崎の空気を肌で感じながら、じっくりと長い時間走ることに重点をおいた。
すると改めて気づいたことがある。長崎は坂が多いということだ。いや、多いなんてもんじゃない、
どちらかというと、平らな土地よりも、斜面の土地、山の方が多いのだ。
長崎ほどではないが、私の生まれ育った横浜も坂道が多い町だ。
横浜と言っても海に臨んだところではなく、元は山だったところを開発した住宅街である。
右も左も後ろも前も、家の周りは坂だらけなわけだが、子供の頃はその坂でよく遊んだものだ。
スケートボードやローラースケートは坂を下るときに使うものと思っていたし、
ボール遊びも下手をすれば転がり下ってしまうので、今思うと遊ぶには厳しい環境であったが、
自然と身についたものがある。それはあらがうメンタリティである。
自慢ではないが、私の自転車公道デビューは3歳の時である、それも補助無し。
ただし、そこにはすぐに困難が待ち受けていた、そう、上り坂である。
すぐに疲れてバランスを失い、足が地面に着いてしまう。
それが悔しくて、いつの間にか、足を着かずに坂を上りきる!というのが目標となり、
そして楽しみにもなっていった。
一つの坂を上りきると次の坂、そして辺りで一番長い坂を上りきった時の喜びは今でも覚えている。
困難が待ち受けていても、逃げずに立ち向かうこと、あらがうメンタリティ、
そして乗り越えたときには喜びが待っているということを、私はその時に初めて学んだのかもしれない。
今シーズンも多くの困難が待ち受けているだろう。
だからこそ、乗り越えた時の喜びは計り知れない格別なもののはずだ。
それを味わうべく、今年も精一杯、あらがい続けたい。
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