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東日本大震災により、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲となられた方々とご遺族に対し、深くお悔みを申しあげます。
震災時、私は京都サンガのクラブハウスにいた。テレビ画面越しに広がる信じられない光景に皆絶句し、津波に破壊される街、燃えている工場を見て、震災の凄まじさに心から怖いと思った。
2日後に予定されていた試合は中止になり、その日以降、チームはオフとなったのだが、休み明けに集まった皆の顔色は「サッカーをしていて良いのか?」という思いを抱えているのが一目瞭然だった。そんな中、大木監督が語った。「人生にはサッカーなんかより大事なことはいくらでもある。でもオレらはサッカー屋だ。直接的な援助ではないけれど、今、自分に何が出来るのか、何をすべきかを考えれば『サッカー屋はサッカーをする』、それが大事なことなんじゃないか」。
セルジオ越後さんも自身のコラムで語っている。「倒れた人の分まで走るのがサッカーだ」と。私に今出来ることは、サッカーを通して何かを伝え、サッカー屋として走り続けることだ。決して直接的ではなくとも、それが日本の元気を絶やさず、被災地の復興につながると私は信じている。
余談ではあるが、今年は花見をする気分にはならなかった。元気を西から東へ! そう思っていても、複雑な気分だった。そんな時、印象的な桜と出会った。練習場に車で向かう途中のことだ。信号待ちで何気なく横を向くと、そこにはお墓があり、その敷地に見事な桜が咲いていた。命が堂々と咲き誇っていた。私はぼう然としてしまい、後ろからクラクションを鳴らされた。しかし、そのことも気にならず、心の重さが消えた感じがした。
約1週間後、Jリーグは再開する。理屈ではなく、多くの人々の心に、生命の躍動を感じさせる「桜」のように、堂々と咲き誇る、そんなシーズンを願いたい。
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