芸術の秋、食欲の秋、人それぞれにいろんな秋があると思うが、私にとっては断然スポーツの秋である。
心地よい涼しさは気候としてはサッカーに最適と思うし、自身で実感出来るほど、身体が良く動くからである。
日の入りも早くなり、聞こえてくるは虫たちのオーケストラ、少し物思いにふけたくなる季節、そんな秋は私が最も好きな季節である。
ところが、10月に入ったというのに我が家ではまだ扇風機が活躍中だ。
日々の生活も半袖で過ごすことができ、衣替えのタイミングも非常に難しい。
これは一体どういうことなのか? 頭に浮かぶ言葉といえば、そう「地球温暖化」である。
数年前にウォーターワールドという映画があった。
環境破壊による地球温暖化により大洪水がおこり、世界は海の底に沈んでしまう。
数世紀の後、生き残った人類は水上での漂流生活を余儀なくされ、海中からかつての文明の残骸を引き上げ、浮遊都市を築いていた。
そして人々はこの星に唯一存在するという伝説の陸地、「ドライ・ランド」を求め、冒険の航海をするというものだ。
大地を夢見て探し求め、一握りの土に見果てぬ大地を夢見る。
少し前までは自分にとっても、そんな話はまさに映画の世界であった。
だが世界で起こる異常気象、そして、どこどこの島が数年後には海に沈んでしまう、
などといったニュースを聞くと、いずれそんな日がきてしまうのでは? そう思えてくる。
そうならないためには何をすれば良いのだろう。
未来ある子供達に私は何を残せるだろうか?
一人で劇的な変化をもたらすことは出来ないかもしれないが、皆で力を合わせれば何かを変えることは出来るだろう。
利己的な考えではなく、地球のために日々の優先順位をつけることが、愛する家族や仲間のためになるはずである。
未来の子供達にも、青々とした芝生の上で、是非、サッカーをさせてあげたいものだ。
「ストップ・ザ・地球温暖化」。「考える」はもういらない、「行動」あるのみである。
*毎日新聞 夕刊(金曜日/月一回)コラム『サッカーマインド』に連載中。 |